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左半身まひの私もはける靴。開発誕生秘話

インクルーシブな視点を広げ
誰にとっても選択肢のある日常が当たり前になる。
そんな「新しい当たり前」をつくる活動をしている布施田です。

インクルーシブデザインを広げたいという思いは、
私の靴ブランド「Mana’olana(マナオラナ)」の開発が原点です。

実は、私は2つの障がいを持つ当事者です。

以前はファッション関係の仕事をしていましたが、
2011年に長女を出産した後、脳内出血で倒れました。
その影響で、左半身にまひがあります。
そして、2015年に大腸を全摘。
お腹にストーマと呼ばれる人工肛門をつくりました。

2つの障がいを持つ当事者になって気づいたことは、
福祉の世界は、ファッションやおしゃれとは
無縁の世界だということ。

例えば、私の場合。
歩くためには、下肢装具と呼ばれる金属製の補助器具を
足に付けなければなりません。
ただ装具をつけて歩けるおしゃれな靴は、
世の中にはありません。

その当時の靴は、高齢者を対象にしたものばかり。
色も地味だったので、30代の頃の私は
その靴をはいて街に出かけたいとは思えませんでした。

障がい者といっても、まひの程度も違います。
一人ひとり好みも違うし、価値観も違います。
「おしゃれな靴を履いて、出かけたい」
「おしゃれの選択肢を増やしたい」
「自分らしいファッションとして、靴をつくりたい」
という思いから、
装具や義足をつけたままでもおしゃれに履ける
靴ブランド「マナオラナ」を立ち上げました。

2020年度にグッドデザイン賞を受賞した靴は、
障がいのあるなしにかかわらず、
みんなが履ける靴です。
そして障害の有無に関係なく、誰もが
かわいい〜
カッコいい~
おしゃれ〜
・・と思うことを意識してつくった靴です。

靴のデザインは4種類ありますが、
どれも機能性だけではなく、
デザイン性も重視しています。
時々、百貨店の靴売り場で、
店頭販売をさせていただくこともあります。
ふらっと立ち寄ったお客様から
「かわいい!」と言っていただけるのが、
私もうれしくなる瞬間です。

私にとって、この靴作りが、
インクルーシブデザインの必要性を
考えるきっかけになりました。


インクルーシブデザインで、社会課題や
貴社の課題を解決できないか?と思っている方は
ぜひ、一度お気軽にご相談ください。

問い合わせ:info@manaolana.jp

インクルーシブデザインとは?

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