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PROFILE

若い頃からおしゃれが大好きで、アパレルやジュエリー関係の仕事をしていた私は、2011年の夏、出産後8日目に倒れ、
12日間意識を失いました。診断は大静脈血栓症と脳内出血の同時併発。
耳元で大好きな嵐をかけ続け、呼びかけ続けてくれた家族に応えて目覚めたものの、
医師から告げられたのは「寝たきりになる可能性がある。リハビリで良くなっても車椅子生活になるだろう」という言葉でした。

左手足に麻痺障害が残り、起き上がることもできませんでした。
それでも前をむき頑張ろうと思えたのは、母がかけてくれた言葉のおかげでした。

「死んだわけじゃない。娘も元気に生まれてきたんだから、今は誰かを恨むことに時間を費やすよりも、
一日でも早く元気になってその手で娘を抱けるようになろう。また家族で笑えるようになろう。それが何よりも娘の為になるから」

娘や家族の存在が私に生きる力を与えてくれました。

そしてもう一つ、私のリハビリのモチベーションとなったのは、大好きな嵐の存在です。
意識が戻ったとき、4か月後に嵐のライブがあること。そしてそのチケットを持っている。
という記憶がしっかりとありました。

寝たきりの状態であっても、なぜかそのライブに行けると心の底から信じていました。
「根拠のない自信」です。
結果、奇跡的な回復力で、まだ入院中だった病院の外出許可を取り、1泊2日でナゴヤドームまで行くことが出来たのです。

「根拠のない自信」には見えないパワーがあるのだと思います。
知らぬ間にそのパワーに導かれて行くのかもしれません。

8か月ぶりに自宅に戻り、やっと娘の成長を近くで見ることが出来るようになりました。
片麻痺での生活、子育てに奮闘しながらでも、家族で笑える日々を送ることが出来るようになりました。

でも約1年半が経った頃、10代から患っていた持病の潰瘍性大腸炎が悪化し始めました。
「もう入院はしたくない。できるだけ娘のそばにいたい」そんな思いから、何とか薬と食事療法で落ち着かせたいと頑張っていました。

ですが思いは叶わず、痛み、不眠、食欲不振は日を追うごとにひどくなっていきました。
1年半で体重は12キロ減。精神的にもぎりぎりの状態で、家事はもちろん育児もできない日々。

それは、倒れたとき以上に辛い日々でした。

病院に行った時には、すでに最悪の状態で、すぐに大腸全摘、人口肛門造設をするように言われました。
「なぜ私ばかりがこんな思いを?」辛さで落ち込む日々を送る中、私はまた母の言葉に救われました。

「辛いのは自分だけじゃないよ。物事は変えられないけど、捉え方次第で気持ちも変わるし、
気持ちが変わればその先の未来も変わってくる」

普段は寡黙な父も、
「手術をすれば、痛みも無くなるし、痛みがなくなれば好きなだけ眠れるし、
好きなモノがたくさん食べられるようになるよ。」

両親からの言葉をきっかけに、私はまた前を向き歩き始めることが出来たのです。
この病はクローン病に変異し、現在も治療を継続しています。

困難は自分自身が成長するために、神様がくれた贈り物。
宿題のようなものだと思います。
病気や障害を負い、どんなにつらい経験があったとしても、
支えてくれた人たちのお陰で、私は今笑って家族と過ごすことができています。

その人たちに感謝を伝える意味でも、私はこの経験を最大限生かそうと思っています。
そしてこれからも自分らしく輝いていたいと心から思います。

略歴

US雑貨・アンティーク家具・古着の卸販売店 営業勤務
イザベルマラン日本代理店勤務 
新店舗立ち上げスタッフ及び販売勤務
カルティエ伊勢丹新宿店 販売勤務
大手ECサイト ファション部門
スタイリスト兼ライター勤務
ジュエリー販売店 ECサイト ライター勤務

2011年脳内出血で左半身麻痺の生活になる
2015年大腸全摘、人口肛門造設手術を受ける
2017年 起業
2019年 LUYL Inc. 設立
下肢装具にも履けるオシャレな靴の企画、開発、販売
D&I SELECT SHOP Mana'olana の運営
インクルーシブデザインプロダクトの企画、
コンサルティング
「心のバリアフリー」や「自分らしく生きること」など
様々なテーマに応じて講演活動を行う

資格

1995年 装道礼法きもの学院 着物コンサルタント取得
2010年 NARD JAPAN
    メディカルアロマテラピー協会 
    メディカルアロマアドバイザー資格取得
    メディカルアロマセラピスト資格取得
2016年 ラヴァーレ 
    メディカルアロマプラクティショナー取得
2018年 日本メンタルヘルス協会 
    基礎心理カウンセラー資格取得

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