心が動いてしまうストーリーが私を変える
靴の販売がなかなか進まない一方で、ふーちゃんはさまざまな起業コンテストに挑戦しました。
そこで熱い語りと想いが多くのみなさんに共感を得たのでしょう。さまざまな賞をいただくことができました。そしてそのときから徐々に、メディアの取材申し込みが増えていきました。
メディアの多くは「布施田さんはなぜ靴を作ろうと思ったのですか」という疑問からスタートします。一つひとつまじめに、正直にふーちゃんは答えていきました。
難病を抱えてはいたけれど、いたって普通の、旅行とおしゃれが好きな一人の女性。
それが突然変わった日のこと。
ベッドで自由が効かなくなった体をどうにもできずにいた夜の恐怖。叶えたい夢のための努力。難病が悪化した時の絶望。そこからまた、再び立ち上がったときのこと。
初めて聞いた時も、2回目、3回目と聞いた回数が増えても、その悲しみを思うと震え、立ち上がった彼女を思うと胸が熱くなるような壮絶なストーリーでした。そしてそれは人の心に、何かを引き起こすパワーがあったのでしょう。
「下肢装具つけている人におしゃれな靴は必要ない」と思い込んでいる社会を変える
私自身もついこの間までは、靴のことを、必要とされていないから誰も作らないのではないかと考えていました。けれどこの「必要とされていない」のは、ただの社会の思い込みではないか。ただそういう考えに慣れているだけで、別の考え方を提示できるのではないか。
「下肢装具つけている人におしゃれな靴は必要ない」
今のところ社会はそう考えていて、当事者もそれを受け入れている。その現状に声を上げること、それを解決する手段を提示し続け、あわよくばもっとたくさんの企業が自社の製品にその考え方を取り入れていってほしい。そうやって社会を変えていきたい、と強く思うようになったのでした。
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